いきなり秋が来たような涼しさですね。過ごしやすいけど夜は寒い。以前、展示で破損した『朱・尺一丸盆』修理が済んでいましたが、訳あってこの機会に使うことに。オススメポイントがあって、お客様にはお勧めしていますが実際に使ってはいませんでした(使えませんでした…)。手で持ったりのシュミレーションでは問題なかったのですが、使った感想は…やっぱり良かった(笑)。サイズは思ったとおり。持ち上げるときの指の掛かりも...
久々に修理ネタです。って、更新自体が久しぶりですね・・朱 尺一丸盆を展示していただいているお店から、なにか落として破損したので修理にもどってきました。電話で内容はだいたいお聞きしましたが、直で見るとかなりの重い物だったみたいです。ショックだったでしょうね。このお盆は、鏡(モノを載せる広い面)は自然な痩せ(木地の木目が凹凸になること)が根来になることを見越して布は着せていませんが、渕は布着せしていま...
ボロッと一番お気に入りの湯のみが、こんな姿に・・。奥に見える金繕いは15年くらい前、隠れていた蜂がいきなり出てきて・・割れの線もいい景色になってるかな?この時は贅沢に歯磨き用に使っていました。今回も良くなるでしょう。たぶん。ちなみに、作者は益子で、人間国宝に認定されました『島岡達三』先生。当時、師匠と共に日本民藝館展の審査員をされていて、師匠と弟子全員、旅行でお邪魔したときにお土産で頂きました。手の...
だいぶ経ってしまいましたが、お椀のリフォーム用の修理の続きです。これ一個だけでは塗る準備に手間がかかる為、同じ漆で塗る他のモノと併せます。今回は岩手県産の漆100%の黒漆です。急に暑い日にあたり、かな~り早く固まりました。焦りました。問題なく仕上がったので良しとします。うまく仕上がれば、芯まで固まるのが早く後々は良いんですが・・。まだ”つく棒”から外していません。これは椀に木蝋でくっつけていて、漆が垂...
椀のリフォームの続きです。黒のすぐろめ漆(漆100%)で中塗りまでは前回までで進んでいました。今回は、中塗りの研ぎと上塗り準備に入ります。まず研ぎ。研ぎ用の炭とサンドペーパーで水砥ぎして平滑に研ぎます。椀に自分が写っちゃってますが・・この状態では平滑でも研ぎの泥が付いたままです。これをまずキレイに掃除します。泥を拭いても、その水分で今度は埃がこびりつきます。そこを布巾で擦って埃を起こします。ゴシゴシこ...